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ICONIC STYLE
The Polo Shirt
スマートカジュアルスタイルを代表するアイテムと言えば、やはりポロシャツでしょう。
現代におけるポロシャツとは、クラシックなTシャツとボタンで留める襟付きシャツがシームレスに掛け合わされたもの。襟はリラックスした雰囲気を醸し出し、デニムとの相性はもちろんのこと、カジュアルウエディングやイベントなど、セミフォーマルなアイテムともマッチします。
イージーでエフォートレスなポロシャツは、ドレスアップにもカジュアルダウンにも対応できる万能アイテム。お気に入りのジーンズと同じくらい幅広く着用できるので、性別を問わずワードローブの定番になったのも不思議ではありません。
スポーツから生まれたポロシャツは、現在ではそのフィールドを飛び出し、世界中のバー・会議室・ビーチなど…幅広いシーンでのメインアイテムとなっています。コットン製のポロシャツは軽く、旅行のおともに最適ですし、ウール製の長袖ポロシャツは冷涼な季節にクルーネックセーターに代わるアイテムとして活躍します。
そして、ハイブリッドな働き方の時代において、ビジネスウェアのマナーは変化し、これまで以上にカジュアルなものとなりました。ポロシャツはきちんとしたコットンシャツに代わる爽やかなアイテムとして脚光を浴びていますが、襟とボタンのディテールにより、オフィスでの印象を十分に保つスマートさを兼ね備えたアイテムです。特にグレー、ネイビー、ブラックは、ビジネススーツと合わせてもエフォートレスな魅力を放ちます。
画像左：MEN「REID」着用
画像右：WOMEN「S4485」着用
過去何十年にもわたり、ポロシャツは何度も生まれ変わっています。
その起源は1850年代のインド。高温多湿の環境でプレーするために軽い装備を必要とする乗馬競技選手のためにデザインされました。通気性に優れたコットンの半袖ニットで作られたスタイルは、暑さを反射する明るいホワイト。このスタイルは1920 年代、帝国時代の英国がインドを植民地化したことで、英国へ伝わりました。
その万能さから、英国内の他のスポーツにも広まり、テニスのウィンブルドン選手権から連想されるようなテニスやゴルフの場で着られるようになりました。
画像：英国俳優ジェイソン・ステイサム氏。ウインブルドンにてJOHN SMEDLEYを代表するポロシャツ「ISIS」を着用
1920年代、乗馬競技選手はエンブレムが刺繍されたカラフルなポロシャツを着用し始めます。これがスポーツとファッション表現が融合した基本のスタイルとなり、1930年代には、実用的な定番アイテムとして現代のワードローブに取り入れられていきました。
時を同じくして、JOHN SMEDLEYはニットポロシャツ「ISIS」を発表。スポーツのフィールド外のアイテムとして、ポロシャツの地位を揺るぎないものとしました。独特の大きめの襟と、イージーな着用感をもつ「ISIS」は、メリノウール・シーアイランドコットン・アングロインディアンガーゼなどで作られた14種類のポロシャツの中の１つであり、温暖な季節に最適の１枚です。現在ではJOHN SMEDLEYのベストセラーであり、2020年春夏シーズン以来、売上は２倍に増加。その魅力は衰える気配がありません。
もちろん、ポロシャツは毎シーズン刷新されます。JOHN SMEDLEYには現在、バウハウス・スタイルをスマートに取り入れた鮮やかなカラーのディテールがあり、バイカラーの襟やフェアアイル風のインターシャ・パターンをあしらったバージョンもあります。
また、今日のポロシャツは、直近の時代に限らず、年齢をも超えたトップアイテムであり続けています。若い世代は、ストリートウェアと洗練されたアップタウンウェアとのモダンなミックススタイルや、重ね着のしやすさに魅力を感じています。 タートルネックと同様に、ニットベストの下やセーターの下に合わせることで、暖かい冬の装いとしても長く着用できるポロシャツは、季節を問わず、どこに行くときも、ドレスコードから不安を取り除いてくれる、頼りになるアイテムです。
画像左：英国俳優チュティ・ガトゥ氏（ロンドンフィルムフェスティバルにて「BELPER」を着用）
画像右：アイルランド俳優ポール・メスカル氏（英国紙「The Times」取材にて「JILL」を着用）
ラグジュアリーなレストランでのディナーパーティーには？
ー ブラックのポロシャツをテーラードパンツに合わせてみて。
ビーチサイドでの結婚式には？
ー ホワイトのコットンポロシャツは、軽量のリネンスーツによく合います。スーツケースの中でもしわになりません。
オフィスカジュアルでの面接や面談には？
ー ポロシャツは、着飾っていると感じさせることなく、礼儀正しく良い印象を与えてくれます。
１つ確かなことは、この“時代を超越したクラシック”は、雨の日も晴れの日も、仕事からプライベートまで、今後何年もあなたのクローゼットの頼れる存在であり続けるということです。