BRITISH SPIRATION : Wrapped in a versatile peacoat
船の上から、都市生活まで。
November 14th,2024
JOURNAL
BRITISH CRAFTSMANSHIP
Interview with Cliff Johnson about the Rib
December 16th,2021
「リブが美しい服はいい服」と呼ばれるほど、首や袖や裾のリブは、洋服のクオリテ
ィを見極めるうえで大切なパーツのひとつとされています。ジョン スメドレーのニッ
トウェアのリブは伸縮性に優れ、かつ見た目も細かいのが特徴です。着心地も見た目
も美しく。創業以来、ジョン スメドレーが頑なに守り続けるこだわりです。それを見
守る“門番”のようなクリフ・ジョンソンさんに話を聞いてみました。
「リブが美しい服はいい服」と呼ばれるほど、首や袖や裾のリブは、洋服のクオリティを見極めるうえで大切なパーツのひとつとされています。ジョン スメドレーのニットウェアのリブは伸縮性に優れ、かつ見た目も細かいのが特徴です。着心地も見た目も美しく。創業以来、ジョン スメドレーが頑なに守り続けるこだわりです。それを見守る“門番”のようなクリフ・ジョンソンさんに話を聞いてみました。
ずいぶん着込んだヘンリーネックTシャツを着て作業するクリフ・ジョンソンさんは
リブ&トリムと呼ばれる部署に所属し、編み機のオペレーターを務めています。衣服
の襟部分やポケットなど、いわゆるパーツを形成することに勤しんでいます。つまり
美しいジョン スメドレーの首のリブも、袖のリブも彼の手によって作られているとい
いこと。「ジョン スメドレーとは、かれこれ19年の付き合いで。今までに色々な部署
を担当してきた」と話すクリフさんは、もともと鉱山で働く鉱夫でした。炭鉱夫を卒
業してからは、ニットウェア一筋。つまりジョン スメドレー一筋。ジョン スメドレーのセーターが出来
上がるまでのプロセスのほとんどを把握するクリフさん。
ずいぶん着込んだヘンリーネックTシャツを着て作業するクリフ・ジョンソンさんは
リブ&トリムと呼ばれる部署に所属し、編み機のオペレーターを務めています。衣服
の襟部分やポケットなど、いわゆるパーツを形成することに勤しんでいます。つまり
美しいジョン スメドレーの首のリブも、袖のリブも彼の手によって作られているとい
いこと。「ジョン スメドレーとは、かれこれ19年の付き合いで。今までに色々な部署
を担当してきた」と話すクリフさんは、もともと鉱山で働く鉱夫でした。炭鉱夫を卒
業してからは、ニットウェア一筋。つまりジョン スメドレー一筋。ジョン スメドレーのセーターが出来
上がるまでのプロセスのほとんどを把握するクリフさん。
そんな貴重な機械も50年以上経った現在でもフル稼働する現役選手。ポロシャツの小さな襟を編むのにも5分ほどかかってしまう……。非効率。しかし彼にしかできない仕事。するとステファンさんが、不規則に穴が空いた金属板のようなものを見せてくれます。「このカードがこの編み機へ信号を送る役割を担っているんです。オルゴールのデコボコのようなものでね。この襟はこのディスク。それであの襟はこのディスク。だからこの愛くるしい襟の形もコンピューターの電気信号ではできないアジなんだろうね」とステファンさんは話します。
「この部署には13台の最新嶋精機の機械が稼働している。きっと多くの人が、高級セ
ーターといえば、編み針を両手に持ち、テーブルに座りながら作業しているような画
を想像しているんじゃないかな? でもそうじゃなくてね。世界中にいるジョンスメ
ドレーのファンに高品質のニットウェアを届けるために安定した生産背景を持つこと
も私たちの責任です。だからマシーンに頼るところは頼ることも必要なんです。それ
ぞれの機械に、クルーネックのセーターのリブやカーディガンのVネックのリブなど
といった特定のパーツを作るようにプログラミングして作っているのさ」。クリフさ
んが言うように、ジョン スメドレーのセーターは、機械と人の両方を介したプロセス
を経て完成する。
「羊毛やコットンをチェックするのも僕たちの視覚と触覚。傷んだ羊毛があれば取り
除いてたりしてね。編み機で編む時も、使用する針の数は正しいのか、糸の配合率は
本当にあっているのかなどを、きちんと目で確認する。焦ってしまうとミスが増える
から、時間をかけて丁寧にやるのさ。手間がかかる子供みたいなものさ」。
「この部署には13台の最新嶋精機の機械が稼働している。きっと多くの人が、高級セ
ーターといえば、編み針を両手に持ち、テーブルに座りながら作業しているような画
を想像しているんじゃないかな? でもそうじゃなくてね。世界中にいるジョンスメ
ドレーのファンに高品質のニットウェアを届けるために安定した生産背景を持つこと
も私たちの責任です。だからマシーンに頼るところは頼ることも必要なんです。それ
ぞれの機械に、クルーネックのセーターのリブやカーディガンのVネックのリブなど
といった特定のパーツを作るようにプログラミングして作っているのさ」。クリフさ
んが言うように、ジョン スメドレーのセーターは、機械と人の両方を介したプロセス
を経て完成する。
「羊毛やコットンをチェックするのも僕たちの視覚と触覚。傷んだ羊毛があれば取り
除いてたりしてね。編み機で編む時も、使用する針の数は正しいのか、糸の配合率は
本当にあっているのかなどを、きちんと目で確認する。焦ってしまうとミスが増える
から、時間をかけて丁寧にやるのさ。手間がかかる子供みたいなものさ」。
Photography by Asia Werbel (for factory)
Edit by kontakt
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