BRITISH SPIRATION : Wrapped in a versatile peacoat
船の上から、都市生活まで。
November 14th,2024
JOURNAL
BRITISH CRAFTSMANSHIP
Interview with Nicola Gretton about the Linking
January 6th,2022
いわゆるTシャツのように切って縫う(カット&ソー)とは異なり、伸縮
性を要するニットウェアの場合、ミシンをつかってガガガッと“縫い合わ
せる”わけにはいきません。ニットの網目をひろいお互いのパーツを“編み
合わせる”作業が必要になります。この編み合わせの綺麗さ=着た時のご
ろつきや違和感が少ない、つまり職人技の見せ所なわけです。
いわゆるTシャツのように切って縫う(カット&ソー)とは異なり、伸縮性を要するニットウェアの場合、ミシンをつかってガガガッと“縫い合わせる”わけにはいきません。ニットの網目をひろいお互いのパーツを“編み合わせる”作業が必要になります。この編み合わせの綺麗さ=着た時のごろつきや違和感が少ない、つまり職人技の見せ所なわけです。
腕を覆うスリーブ、身体を覆う前身頃と後身頃を編んだら、それらパーツを縫い合わせる作業が必要です。この作業は“リンキング”と呼ばれ、リンキングがあるからこそ最終的な衣服の形状になります。一般的なコットンのカットソーなどとは異なり、網目のあるニットの場合、このパーツとパーツの境目こそにブランドの美意識が表出。だからこそ美しいリンキングは洋服にも着用者にも“品”を生み出します。カットソーと比べ、ニットを着ることで品よく見える理由の一つにリンキングの存在があると言われることも……。
腕を覆うスリーブ、身体を覆う前身頃と後身頃を編んだら、それらパーツを縫い合わせる作業が必要です。この作業は“リンキング”と呼ばれ、リンキングがあるからこそ最終的な衣服の形状になります。一般的なコットンのカットソーなどとは異なり、網目のあるニットの場合、このパーツとパーツの境目こそにブランドの美意識が表出。だからこそ美しいリンキングは洋服にも着用者にも“品”を生み出します。カットソーと比べ、ニットを着ることで品よく見える理由の一つにリンキングの存在があると言われることも……。
イギリス北部のリーミルズという村に拠を構えるジョン スメドレー。そこで最も神経を使うリンキング作業を担当するのが、ニコラ・グレトンさん。勤続25年のキャリアがあり、誰もが認める確かな腕を持つ職人です。ちょうど目の高さになるように調節された機械の前に座わり、コームのような形状の機械の歯一本一本に細かなゲージのニットの網目を1箇所1箇所に差し込んでいきます。胴体部分と襟部分、配置がわずかでもずれると、見た目が悪くなる。さらに均一な張力で差し込まないと、ほつれなどの原因になりかねない。当然神経質な作業に。「私はもうこの作業をずっとやっているから、目を閉じてもできる。今では4時間あれば十分よ」。
イギリス北部のリーミルズという村に拠を構えるジョン スメドレー。そこで最も神経を使うリンキング作業を担当するのが、ニコラ・グレトンさん。勤続25年のキャリアがあり、誰もが認める確かな腕をつ職人です。ちょうど目の高さになるように調節された機械の前に座わり、コームのような形状の機械の歯一本一本に細かなゲージのニットの網目を1箇所1箇所に差し込んでいきます。胴体部分と襟部分、配置がわずかでもずれると、見た目が悪くなる。さらに均一な張力で差し込まないと、ほつれなどの原因になりかねない。当然神経質な作業に。「私はもうこの作業をずっとやっているから、目を閉じてもできる。今では4時間あれば十分よ」。
Photography by Asia Werbel (for factory)
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Photography by Willem Jaspert (for factory)
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