JOURNAL - BRITISH SPIRATION : My own balance
やりすぎなくらいが丁度いい?
October 17th,2024
JOURNAL
BRITISH SPIRATION : Layers of green
緑の庭に学ぶ、シックな重ね着。
October 31th,2024
毎日の通勤途中にある街路樹、マンションのロビーに佇む植物を見ても一目でわか
るように、植物には、さまざまな姿と表情があります。色はほとんど同じ緑の「葉」
に注目しても、そのバリエーションはとても豊か。絵に描いたような楕円形、ギザ
ギザと入った切れ込み、糸のように細く密集していたり。なぜ、こうなっているの
でしょうか?かたちにまつわる「なぜ」の答えを機能から見てみます。
たとえば、葉っぱと風の関係性。効率的な光合成のために葉を大きく広げると、強
風に煽られて、茎が折れるかもしれません。しかし、小さな葉っぱを細かくつけれ
ば、風に対応しながら光を受ける面積を増やすことができます。また、切れ込みが
あるものは、その隙間で風をひらりとかわします。
また、雨水への対応のしかたも、形態に影響があるそう。呼吸のための孔が塞がれ
ないよう水を弾きやすい表面の構造にしたり、水分を乾燥させないよう、ワックス
のような艶の層をつくる植物もいます。こうして、その姿の必然性を機能を理由に
考えることができる一方で、人は、こうした造形や色の諧調の違いを、美的にも判
断します。ベランダに置いた植木のバランス、花束、庭づくり。サバイブのために
結果的に生まれた植物の姿の違いを、人は巧みに「スタイリング」してきました。
ジョン スメドレーのニットは、これまでにも、さまざまな緑が登場しています。肌
理が細かなハイゲージと、ざっくりとした糸の隙間に空気を含み、高い保温性のあ
るローゲージ。同じ色であっても、表面の質感や機能に違いがあります。重ね着に
は、ダークトーンにビビッドな差し色を入れる楽しさもありますが、同色のアンサ
ンブルは、色数が増えずにシックであり、気取りのない、自然な着こなしになるの
です。
毎日の通勤途中にある街路樹、マンションのロビーに佇む植物を見ても一目でわかるように、植物には、さまざまな姿と表情があります。色はほとんど同じ緑の「葉」に注目しても、そのバリエーションはとても豊か。絵に描いたような楕円形、ギザギザと入った切れ込み、糸のように細く密集していたり。なぜ、こうなっているのでしょうか?かたちにまつわる「なぜ」の答えを機能から見てみます。
たとえば、葉っぱと風の関係性。効率的な光合成のために葉を大きく広げると、強風に煽られて、茎が折れるかもしれません。しかし、小さな葉っぱを細かくつければ、風に対応しながら光を受ける面積を増やすことができます。また、切れ込みがあるものは、その隙間で風をひらりとかわします。
また、雨水への対応のしかたも、形態に影響があるそう。呼吸のための孔が塞がれないよう水を弾きやすい表面の構造にしたり、水分を乾燥させないよう、ワックスのような艶の層をつくる植物もいます。こうして、その姿の必然性を機能を理由に考えることができる一方で、人は、こうした造形や色の諧調の違いを、美的にも判断します。ベランダに置いた植木のバランス、花束、庭づくり。サバイブのために結果的に生まれた植物の姿の違いを、人は巧みに「スタイリング」してきました。
ジョン スメドレーのニットは、これまでにも、さまざまな緑が登場しています。肌理が細かなハイゲージと、ざっくりとした糸の隙間に空気を含み、高い保温性のあるローゲージ。同じ色であっても、表面の質感や機能に違いがあります。重ね着には、ダークトーンにビビッドな差し色を入れる楽しさもありますが、同色のアンサンブルは、色数が増えずにシックであり、気取りのない、自然な着こなしになるのです。
Photography by Mitsuo Okamoto
Styling by Yuriko E
Hair & Make-up Shinya Kawamura
Edit and Writing by Yoshikatsu Yamato (kontakt)
Photography by Mitsuo Okamoto
Styling by Yuriko E
Hair & Make-up Shinya Kawamura
Edit and Writing by Yoshikatsu Yamato (kontakt)