BRITISH SPIRATION : Wrapped in a versatile peacoat
船の上から、都市生活まで。
November 14th,2024
JOURNAL
FASHIONABLE WAYS with Shirt Underneath
インナーが黒のタートルネックなら。
June 14th,2023
クローゼットを眺めて、今日の装いを考える。
誰に会うのか、目的地はどこか。どんな気分で過ごしていたいか。
いつも身につけている親しみのある定番の洋服であっても
インナーやボトムス、小物の組み合わせ次第で、コーディネートの雰囲気は変化します。
タートルネックの黒のニットをインナーにすると、
ワードローブのなかにきっとあるシンプルなシャツの印象がぐっとエレガントになります。
その理由とは?
クローゼットを眺めて、今日の装いを考える。誰に会うのか、目的地はどこか。どんな気分で過ごしていたいか。いつも身につけている親しみのある定番の洋服であってもインナーやボトムス、小物の組み合わせ次第で、コーディネートの雰囲気は変化します。
タートルネックの黒のニットをインナーにすると、ワードローブのなかにきっとあるシンプルなシャツの印象がぐっとエレガントになります。その理由とは?
指輪に目が釘付けになる。どうしても気になる。よく見てみたいと思ってスタッフさんにお願いすると、たいていジュエリーは黒のトレイに載せられてそっと差し出されるはず。黒が背景になると、華奢で細いジュエリーの輸郭はくっきりと際立ってきますよね。購入後、指輪をちょこんと収めるケースもまた黒や紺色など、深く暗い色であることが多いはずです。
指輪に目が釘付けになる。どうしても気になる。よく見てみたいと思ってスタッフさんにお願いすると、たいていジュエリーは黒のトレイに載せられてそっと差し出されるはず。黒が背景になると、華奢で細いジュエリーの輸郭はくっきりと際立ってきますよね。購入後、指輪をちょこんと収めるケースもまた黒や紺色など、深く暗い色であることが多いはずです。
ここからわかるのは、黒には、その手前にある色彩やフォルムを、はっきりと見せる、スクリーンとしての効果があるということです。当たり前ですが、映画館内が微妙に明るくなっていたり、映像の他に光があると気が散ってしまうでしょう。街が明るすぎると星も見えてきません。さて、そんな際立て効果のある黒をスタイリングのヒントにしたのが、インナーを黒のタートルネックにしてみる、というアイデアです。
ここからわかるのは、黒には、その手前にある色彩やフォルムを、はっきりと見せる、スクリーンとしての効果があるということです。当たり前ですが、映画館内が微妙に明るくなっていたり、映像の他に光があると気が散ってしまうでしょう。街が明るすぎると星も見えてきません。さて、そんな際立て効果のある黒をスタイリングのヒントにしたのが、インナーを黒のタートルネックにしてみる、というアイデアです。
1枚で着ても、ぐっと大人の装いになる黒のタートルネックですが、モダンなベージュのシャツやいつもの白いシャツ、サックスブルーなど、スタンダードな手持ちのシャツを重ねてみてください。内側に芯が通り、すっとした印象になります。普段はなかなかシャンのボタンを下の方まで開けることはなくても、タートルネックを着ていれば、大胆な着方もできるようになる。腕まくりをすれば、手元にも黒の縁取りが生まれ、シャツの存在感はさらにアップします。
映画『ローマの休日』や『ティファニーで朝食を』で主演を演じたオードリー・ヘップバーンは、クラシカルで高潔な雰囲気をもった誰もが認める大女優。彼女が自然豊かな屋外のテラス席でコーヒーを飲んでいる写真があります。装いはカジュアルで肩の力は抜けています。でも見てみてください。黒のタートルネックがインナーに選ばれています。上半身の背景に黒があることで、ラフな着こなしも、慎ましく、シックで、芯の強さが感じられるコーディネートになっていると思いませんか?
Photography by Mitsuo Okamoto
Styling by Yuriko E
Hair & Make-up Shinya Kawamura
Edit and Writing by Yoshikatsu Yamato (kontakt)
1枚で着ても、ぐっと大人の装いになる黒のタートルネックですが、モダンなベージュのシャツやいつもの白いシャツ、サックスブルーなど、スタンダードな手持ちのシャツを重ねてみてください。内側に芯が通り、すっとした印象になります。普段はなかなかシャンのボタンを下の方まで開けることはなくても、タートルネックを着ていれば、大胆な着方もできるようになる。腕まくりをすれば、手元にも黒の縁取りが生まれ、シャツの存在感はさらにアップします。
映画『ローマの休日』や『ティファニーで朝食を』で主演を演じたオードリー・ヘップバーンは、クラシカルで高潔な雰囲気をもった誰もが認める大女優。彼女が自然豊かな屋外のテラス席でコーヒーを飲んでいる写真があります。装いはカジュアルで肩の力は抜けています。でも見てみてください。黒のタートルネックがインナーに選ばれています。上半身の背景に黒があることで、ラフな着こなしも、慎ましく、シックで、芯の強さが感じられるコーディネートになっていると思いませんか?
Photography by Mitsuo Okamoto
Styling by Yuriko E
Hair & Make-up Shinya Kawamura
Edit and Writing by Yoshikatsu Yamato (kontakt)