STYLE: Everyone’s John Smedley
懐の深い名脇役。
April 4th,2025
JOURNAL
Memories Connected by Colours
色がつなぐ記憶
April 11th,2025
2025年春夏コレクションのカラーテーマは「Reassurance and Comfort(安心感と心地よさ)」。
しかし、めまぐるしく変化する現代において、それらを感じることは難しいものです。それで
は、私たちはどんな時に安心感や心地よさを感じられるのでしょうか。
そのひとつは、長い時間が蓄積されたものに触れた瞬間ではないでしょうか。例えば、何世紀
も前に作られた陶器や歴史的な街並み。長い時間を経て私たちの暮らしに染み込んだマテリア
ルや香りと出会うと、自然と安心感や心地よさが湧き上がってきます。
3代目ジョン・スメドレー(1867-1959)は、良質なニットの原料を求めて世界各地を旅しまし
た。その間、家族や同僚に向けて、広大な綿花畑や高くそびえるニュージーランドの山々など、
旅先で見た風景について多くの手紙を綴っています。これらの手紙は、現在も保管室にアーカ
イブされ、一般公開されています。
今季のシーズンカラーはすべて、この手紙からインスピレーションを得たもの。だからこそ、
それぞれの色には、彼が目にした風景や感じた空気が映し出されています。ここでは、今季の
シーズナルカラーがどのように生まれたのか、彼の手紙の中から一部をご紹介します。
2025年春夏コレクションのカラーテーマは「Reassurance and Comfort(安心感と心地よさ)」。しかし、めまぐるしく変化する現代において、それらを感じることは難しいものです。それでは、私たちはどんな時に安心感や心地よさを感じられるのでしょうか。
そのひとつは、長い時間が蓄積されたものに触れた瞬間ではないでしょうか。例えば、何世紀も前に作られた陶器や歴史的な街並み。長い時間を経て私たちの暮らしに染み込んだマテリアルや香りと出会うと、自然と安心感や心地よさが湧き上がってきます。
3代目ジョン・スメドレー(1867-1959)は、良質なニットの原料を求めて世界各地を旅しました。その間、家族や同僚に向けて、広大な綿花畑や高くそびえるニュージーランドの山々など、旅先で見た風景について多くの手紙を綴っています。これらの手紙は、現在も保管室にアーカイブされ、一般公開されています。
今季のシーズンカラーはすべて、この手紙からインスピレーションを得たもの。だからこそ、それぞれの色には、彼が目にした風景や感じた空気が映し出されています。ここでは、今季のシーズナルカラーがどのように生まれたのか、彼の手紙の中から一部をご紹介します。
オーストラリアへ向かう航海の途中で目にした夕焼けの色。船上から見
渡す限り、360度広がる空全体が燃えるように赤く染まっていました。
オーストラリアへ向かう航海の途中で目にした夕焼けの色。船上から見渡す限り、360度広がる空全体が燃えるように赤く染まっていました。
イギリスへと戻る航海の途中で目にしたインド洋の色。海は陸を離れる
につれて水深を増し、光が吸収されることで、深みのあるブルーに。
イギリスへと戻る航海の途中で目にしたインド洋の色。海は陸を離れるにつれて水深を増し、光が吸収されることで、深みのあるブルーに。
実際に手紙に用いられていた「羊皮紙」のこと。1000年以上の保存性を 誇り、イギリスでは20世紀初頭まで広く使用されていました。
実際に手紙に用いられていた「羊皮紙」のこと。1000年以上の保存性を誇り、イギリスでは20世紀初頭まで広く使用されていました。
Photography by Local Artist
Styling by Yuuka Maruyama
Edit and Writing by Junki Shibata(kontakt)
Photography by Local Artist
Styling by Yuuka Maruyama
Edit and Writing by Junki Shibata(kontakt)