Happy Christmas2024 × 240th ANNIVERSARY
with John Pedder
- Not just for Christmas but worn for years to come -
2024年のクリスマス・そして創業240周年を祝う特別なアートワークとして、JOHN SMEDLEY は英国シェフィールドを拠点とする木版画家のJohn Pedder(ジョン・ペダー)氏と共同制作を行ないました。
モチーフとして選ばれたのは、英国・リーミルズのJOHN SMEDLEY本社工場周辺に生息するJAY BIRD(カケス)。
1800年代からブランドのシンボルとして大切に用いられてきました。
過去にはブランドロゴやニットウェアのラベルとして、また、切手や真鍮製オブジェとしてなど、240年の歴史の中の様々な場面で登場しています。
工場で彼が発見した古い床板を使用し、3日間をかけて手彫りで制作されました。
John氏は古い床板を出発点として使用することで、 “コラボレーションを(表面的なものではなく)繊維やニットそのものに根付かせる” ことができた、と語ります。
「JOHN SMEDLEYの工場で働いていた歴代の労働者たちが、この古い床板の上を歩いてきたことに思いを馳せ、感動を覚えました。これは240年の歴史をもつJOHN SMEDLEYの “豊かな伝統” へのオマージュでもあり、その歴史的な木材を使用するのは当然のことでした。また、彼らは、異なる工芸技術に導かれ、全く異なる媒体を使って、ナイフで刻まれたデザインをニットに落とし込むことができたのです!」
“CHRISTMAS JAY”
英国では、JOHN SMEDLEYの社内チームが今回のアートワークをインターシャ柄に仕上げたニットウェア「CHRISTMAS JAY」を販売しています。
※日本未発売
「私たちのニット・プログラミング・チームは、彼の彫刻の線をソフトウェアに取り込み、元となる彫刻の表現と同じように完璧にニットを編み上げることができるよう、図案を設計していきました。」
ー Jess McGuire Dudley(John Smedley’s Deputy Managing Director
その後、各編み地はジョン・スメドレーのシグネチャーである35の工程を経てセーターに仕上げられました。この緻密なプロセスは、ニットウェアの技術と特別さに敬意を払いながら、ブランドが何十年にもわたり改良を重ねてきた製造技術の卓越性を称えるものです。
JOHN SMEDLEYのニットに使用されるメリノウールは、John氏が普段扱っている頑丈な素材とは全く異なるものではありますが、彼はこの手触りの良い繊維に慣れ親しんでいました。
「私の祖母、母、叔母、そして娘は腕のいいニット職人です。それにより、編み針の音は物心ついたときから私の中にありました。私の作品がニットウェアになることは、とても意味のあることなのです。
ニットウェアと木版画は、物事を単純化するという点で共通しています。その過程で、デザインにとって本質的なものを解釈するという共通した課題があります。」
「英国の工芸の世界を維持するためには、共有することが重要です。知識を共有し、リソースを共有することで、創造性が育まれ、職人を含む人々が異なる視点で作品を見たり、新たな観客に触れたりすることで、視野が広がります。
英国の工芸産業が協力することは不可欠です。偉大な作り手としての評判を確固たるものにし、その相互作用はより強い意味を持ちます。」
コラボレーションの意義について、Jessも同意しています。
「JOHN SMEDLEYにとって、クリエイティビティとクラフトを支持することは重要です。また、様々なコンテンポラリーなアーティストと提携することで、私たちのアーカイブを現代的に再解釈する、楽しくて興味深い視点を得ることができます。
彼らのレンズを通して私たちのニットウェアを見るのは素晴らしいことです。彼らが生み出す作品は私たちの歴史の一部であり、私たちが生み出すニットは精巧な工芸品のひとつなのです。」
JOHN SMEDLEYの繊細かつ美しいメリノウールのニットウェアは、季節感と着心地を両立し、クリスマスには特別な気分を味わえる適度な目新しさがありながら、1年の中で真夏以外の、長い期間で着用できる品質です。
日本でも英国同様に、クリスマスだけでなく、この先何年も誇りを持って着ることができるニットウェアをご提案します。
(2024.12.4)
英国・リバプール生まれの木版画家。ハルで芸術家および版画家として学んだ後、舞台セットデザイナー、ミュージシャン、建築家、骨董品商などとして勤務。
アート愛好家やコレクターの間で人気が高まり、現在ではシェフィールドの自宅兼アトリエで創作活動に専念している。彫刻のようなプリミティブな質感と、ユーモラスなニュアンスのある作品が特徴。