photo_Takeshi Abe / hair & make_Kazumi Kikuchi
ファッションをはじめとした各ジャンルの<ジョン スメドレー>愛用者を通じて、ブランドの魅力を伝えていく新企画「The World’s Finest」。いつの時代においても“最上級”な<ジョン スメドレー>への思いとともに、ご愛用者によるブランドとの関わり方を語っていただいています。第1回目の今回は、スタイリスト/エディターとして幅広く活躍されていらっしゃる大草直子さんによる<ジョン スメドレー>について、そしてファッションとの付き合い方についてお聞きしました。
“ 素材がよい、それだけで気持ちがポジティブになれる ”
― 〈ジョン スメドレー〉との出会いについて
雑誌の編集をしていた20代は、撮影の際にスタイリングで〈ジョン スメドレー〉を使っていましたが、
自分で着るようになったのは30代のはじめで、丸襟のカーディガンとノースリーブのツインニット。
ちょうど子育てや仕事に奔走していた時期で、今ではその時の記憶を無くしかけているほど(笑)。
それで日々の洋服選びに時間をかけないように制服のようにコーディネートを固定化していたのですが、
そのひとつが、グレーのニット、ロールアップした緩めのデニム、それにバレーシューズといった
コーディネートでした。
その時に愛用したニットが〈ジョン スメドレー〉で、丸襟のカーディガンとノースリーブの
ツインニットでしたね。
その後、40代に入ると体型や気持ちの変化もあって、しばらくご無沙汰してしまうのですが、今はファッション感も進化していますし、30代とは違った着こなしを
楽しめています。今日のようにスカートを合わせるなんて、30代では考えられませんでしたね(笑)。
今は、女性らしさや遊びを加えられるスカートの気分です。
大草さんがこの日着用していたのはボーダーのリブニット。『S4288』
「ランダムなボーダーが自分の中では珍しくて。マルチカラーが新鮮」
― 〈ジョン スメドレー〉の魅力について
おしゃれの楽しさやモチベーションは肌から感じることが多いんです。年齢を重ねると身体に合わない素材が出てきますし、ウールでもコットンでも肌当たりのよさが自分を受け止めてくれる、認めてくれるような気分になるんです。〈ジョン スメドレー〉の場合も、色やカタチの前にまずは素材のよさ。素材がよいだけで、
着ていると気持ちがポジティブになれるんです。
私が初めて購入した〈ジョン スメドレー〉はツインニットでしたが、〈ジョン スメドレー〉の入門編としておすすめですね。その使いやすさはもちろん、完成したフォルム、素材のよさや安心感を味わってほしい。
カーディガンは、きっちり合わせて着るのもいいですが、羽織るとエレガントになるし、1つ目のボタンだけ留めて、少し回転させるとマントのようになり遊びも出せる。
カーディガンのアレンジだけでも10通りくらいの楽しみ方があるので、トライして欲しいですね。
大草さんが持参してくれた、この春に購入されたリブニット。『INGA』
「夏服は、日焼けした肌に合う色が大きな条件」ということでカラーはトープ(ベージュ)。
― ファッションで大切にしていること
おしゃれはマナーだと思うんです。だからTPOを大切にしています。撮影の日はフォトグラファーの邪魔にならない無彩色の服を着るとか、子どもの学校行事がある時はネイビーの服にするとか。
自分が着たい服というよりは、その日に会う人、行く場所、時間で決まりますね。年齢的にも好きな服を好きなだけ着るという時期は卒業しましたし、毎日の予定を見ているとそういうわけにもいかない。でも、着たい服を諦めているというよりも、今はその状況を楽しめているんです。
― 仕事で多忙な大草さんにとって、最上な時間の過ごし方とは
日曜日の夜、ちょっと早くから夫とお酒を飲み始めるときでしょうか。子どもたちも近くにいて。 初夏の今の時期ならデッキに出て飲むのが気持ちいいです。
大草 直子
1972 年生まれ 東京都出身。
大学卒業後、現・ハースト婦人画報社へ入社。
雑誌の編集に携わった後、独立しファッション誌、新聞、カタログを中心にスタイリングをこなすかたわら、イベント出演や執筆業にも精力的に取り組む。
WEBマガジン「mi-mollet」のコンセプトディレクター。
新媒体「AMARC (amarclife.com)」を主宰。
インスタグラム@naokookusaも人気。